はじめての出棺
この仕事を始めて5か月目。ついに出棺対応の機会をいただきました。
自社の霊安室から、棺に納められた故人を火葬場へお運びする仕事です。今回は、霊安室でご遺族の立ち会いがなく、静かに執り行われる出棺でした。
● 霊安室での確認
霊安室では、故人のお名前とお顔を確認しました。
安らかなお顔でしたが、少し目が開いていたため、係の方に整えていただきました。
ご遺族が火葬前にご覧になる際、少しでも良い状態でお会いしていただきたいからです。
こういう細かい部分こそ、大切にしていきたいです。
● 出発
その後、霊柩車へ丁寧にお乗せして出発します。
火葬場までは約10kmで、30分ほどの道のりです。今回はご遺族の付き添いがないため単独走行でした。
故人が車に乗るのは、これが本当に最後になります。
故人にゆっくり最後の時間を過ごしていただくような気持ちで丁寧に走りました。
● 火葬場にて
火葬場に着く5分ほど前に宰領さんへ到着の連絡をします。
到着すると他の霊柩車が並んでいたため、順番が来るまで少し離れた場所で待機しました。
準備が整ったとの案内で車両を移動し、入口にバックで寄せます。
そこにはご遺族と火葬場の係の方がいらっしゃいました。
車を降り、棺を棺台車に丁寧にお乗せし、一礼。
棺をお渡しした時点で私の役割は終了なので、速やかに車を移動しました。
これが、初めての出棺の全行程です。
● 宰領さんについて
宰領さんとは、いわば案内役の方です。葬儀や火葬の場でご遺族に代わって儀式の進行を取り仕切り、誘導し、段取りを整える役割を担う人です。
今回の宰領さんは女性でした。
葬儀の知識が豊富なのはもちろん、気配りがとても行き届いていて、私のように人との対応が得意ではない者にも、すんなりと声を掛けてくださり、非常に助けられました。
宰領さんにもいろいろな方がいるとは思いますが、こうして仕事で関わる方とはうまく協力しながら進めることが、この仕事にはとても大切だと感じました。
