2025年10月

🕊️献花のやり方

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病院の霊安室では、防火のためにお線香が使えない場所が多くあります。
その場合、ご遺族には「献花」という形でお参り頂くことになります。

私がこの仕事を始めた頃は、花をどう渡せばよいのか、正しい方法を知りませんでした。
しかし、あるとき先輩から教えてもらい、「なるほど」と思ったのです。

花をお渡しするときは、ご遺族が自然に受け取れるように差し出すことが大切です。
花は自分から見て左側にして、茎の中央付近を右手で持ち、左手を添えてご遺族に差し出します。(図参照)

これをご遺族の立場から見ると、
花は右側を向いており、花の根元(花の近い方)を右手で、茎の端を左手で自然に受け取れる形になります。

また、故人にお花を手向けるときは、花を故人ではなく自分のほうに向けてお供えするようお伝えします。
これは「花の正面を自分が見送り、心を込めてお渡しする」という意味があるそうです。

※ご遺族が献花する際、花の向きを変えるために回転させますが、実はこの回転方向にも作法があるそうです。
ただし、あまり細かく言うとご遺族が緊張してしまうため、私はあえて触れないようにしています。

また、最初に自分が一輪を献花しておくと、ご遺族も安心してお供えしやすくなります。

一つひとつの動作は小さなことですが、
その中に心を込めることで、ご遺族に安心や温かさが伝わるのだと思います。

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