2025年8月

グループホームにて

roku

日時:2025年8月
場所:某グループホーム → 某安置所

朝のバタバタ

出社して使う車両を清掃が終わる頃に先輩が出社するなり、「早く着替えして、すぐ出る」と言われた。
今日は仕事が入るまで待機となっていたが、先輩に連絡が入った様子だった。説明が不足していたが、とにかく準備して霊柩車を走らせたが、車中でよく聞くとまだ仕事はハッキリ決まっていない様子だ。とりあえず事務所に行きドライアイスなど備品を搭載し、正式な指示が入るまではその場で待機となった。

正式指示の入報

しばらくすると、某グループホームから某安置所へ搬送する指示が入ったので、霊柩車を走らせた。住所のグループホームを確認後、一旦近くのコンビニで待機した後に定刻にグループホームに霊柩車をつけた。

搬送業務

現場を確認すると故人は2Fの部屋にいらっしゃるとのこと。建物を確認したところ、エレベーターはあったが、狭いので布タンカーを使い、広めの非常階段から搬送する事にした。
ホームには多くの人がいて、故人を名残惜しむ様子が伺えた。ご遺族との調整・ホームの方の最後の別れの時間など時間を要したがじっと待った。ここはお客様第一。
ご遺族は最後に自宅に寄りたいとのことで、先導頂いて向かった。ご遺族の一人が「家の中に連れて行きたい」と言ったが、時間の都合もあるし、予定外は料金にも影響する。そこは他の兄弟が押さえてくれてなんとか助かった。こちらからのお断りは難しい。ご遺族は霊柩車内で故人の顔を持ち上げて「お家だよ!」と故人に呼び掛けて、しばし実家との別れの時間を過ごした後、安置所に向かい仕事を終えた。

感想
グループホームの故人の部屋には生前の笑顔の写真が沢山貼ってあり、また、ホームの方の人柄も垣間見え、よいところで最後を迎えられて良かったと思ったら、また泣けてしまった。

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